住宅ローン控除とは? ~所得控除と税額控除の違い~

一生で一番大きな買い物と言われる住宅。
夢のマイハウスを手に入れるにはかなりのお金がかかりますよね。
コンビニでお菓子を買ったり、ボーナスでブランド品を買うのとはレベルが違います…^^;
今回は住宅を購入する際のローンに着目し、税額控除(詳細は追って説明します^^)についてお話ししたいと思います。
目次
- ○ 住宅ローン控除とは?
- ○ 控除とは?~2つの控除~
- ○ 【所得控除】と【税額控除】の違い
- ○ まとめ
住宅ローン控除とは?
住宅を購入するには多くの資金が必要となります。
銀行等からお金を借りて購入する方が大多数を占め、これがいわゆる住宅ローンというものです。
そしてこのように住宅ローンを組んで一定の住宅の購入や新築、または増改築を行った場合、本来支払うべき所得税が控除されるという制度があります。
これを住宅ローン控除(正式名称:住宅借入金等特別控除)と言います。
控除とは?~2つの控除~
私たちが納めている所得税は、得た収入全額に対してではなく、家族環境や必要経費等を加味し一定の金額を差し引いた残りの金額に対して課されています。
控除とは、この「一定の金額を差し引く」を意味しています。
要するに、住宅ローンを組んで住宅購入(もしくは新築・増改築)した人に対して「それって必要経費だから控除してあげるよー!」と国が言っているのです。
「控除」という制度は他にも存在します。
例えば、配偶者控除や扶養控除、生命保険料控除という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
年末調整なんかでよく出てきますよね。
これらも同じ「控除」です。
しかし、これらの控除と住宅ローン控除は種類が異なります。
配偶者控除・扶養控除・生命保険料控除等は【所得控除】と呼ばれ、住宅ローン控除は【税額控除】と呼ばれます。
この2つのグループの違いについて説明します。
【所得控除】と【税額控除】の違い
皆さんが納めている所得税ですが、上記4つの式を上から下へ順番に計算することで算出されています。
① 年収 - 給与所得控除 = 所得金額
② 所得金額 - 【所得控除】 = 課税所得金額
③ 課税所得金額 × 税率 = 税額
④ 税額 - 【税額控除】 = 所得税 ⇐ 所得税が決定!
配偶者控除や生命保険料控除などを含む【所得控除】は上から2つ目の式に含まれており、課税所得金額を減らしています。
つまり税率を掛ける対象となっている金額を減らすことができます。
それに対して住宅ローン控除【税額控除】は4つ目の式に含まれており、1~3を計算して決定した税額から直接差し引くことができます。
つまり直接的に所得税を減らすことができます。
まとめ
このように【所得控除】と【税額控除】では登場シーンが異なり、これにより所得税に与えるインパクトが違います。
最後の最後にドーーーーンと控除できる住宅ローン控除…パンチ力が半端じゃないですね!!
(※住宅ローン控除の対象となる住宅の購入、新築、増築、改築には一定の条件があります。また控除額についても条件により異なります。)
【所得控除】と【税額控除】の違い、ご理解いただけましたでしょうか?
詳細について気になる方、具体的に何かご質問がある方はいつでもお問い合わせください。
ライフプランの実現に向けて、各控除内容を理解し有効に活用していきましょう☆