老後が不安⁉~老齢年金について~
皆さん「年金」と聞いてどんなことを思い浮かべますか…?
「将来貰えないかもしれないんでしょ?」
「貰えても少ない額らしいじゃん…」 etc…
確かにニュース等で取り上げられる話題ってマイナスイメージのものばかりですよね。
イメージがあまりよくない年金ですが、そもそも制度の仕組みをご存じでしょうか?
ということで今回はそんな老後の年金(老齢年金)についてお話ししたいと思います。
目次
年金の種類
国民年金
20歳以上~60歳未満の人が加入しなければならない公的年金制度
20歳になると、特に手続き等もなくみなさん自動的に加入となります。
加入しても年金を納めることが難しい人に対しては各種免除等が設けられています。
厚生年金
公務員やサラリーマン等の会社員が加入する年金保険制度
給与明細に「厚生年金保険料」と記載あるものがまさにコレです。
厚生年金は事業主(会社)と折半して納めています。(これを労使折半と言います)
つまり、給与明細に記載されている倍の額を国に納めていることになります。
年金の仕組み
年金は2階建て構造になっており、いずれも受給開始年齢は基本的に65歳です。
1階 → 国民年金を基にした老齢基礎年金
2階 → 厚生年金を基にした老齢厚生年金
老齢基礎年金
【受給条件】
保険料の納付済期間 + 保険料免除期間(※) ≧ 10年
※保険料免除期間:学生納付特例制度など諸事情により納付を免除または猶予された期間
会社員の方の場合は社会保険料が給料より天引きされていることが殆どのため、社会人歴(会社員として働いている期間)が10年以上であれば要件を満たしている可能性が高いです。
【年金額(年額)】
老齢基礎年金の年額(MAX):780,900円(2021年度)
→ 免除期間等がある方はこれよりも少なくなります。
老齢厚生年金
【受給条件】
厚生年金加入期間 ≧ 1か月
こちらも基礎年金と同様に、会社員の方の場合は厚生年金保険料が給料より天引きされていることが殆どのため、社会人歴(会社員として働いている期間)が1カ月以上であれば要件を満たしている可能性が高いです。
【年金額(年額)】
老齢厚生年金は大きく2つに分かれます。
① 報酬に比例する部分:計算が複雑なので省略します
② 加給部分(支給年齢に到達時点で厚生年金被保険者期間が20年以上ある方のみ対象)
→ その時点で配偶者が65歳以下の場合:224,900円
→ その時点で18歳以下の子がいる場合:1,2人目 :224,900円/人
3人目以降: 75,000円/人
2つの合計額が老齢厚生年金として支給される年額となります。
具体的な受給例
ここで一例を挙げてみます。
【大学卒業後の22歳から会社員として勤め、60歳で退職し65歳から年金を受け取る場合】※平均年収500万円と仮定
老齢基礎年金:74万円/年
老齢厚生年金:104万円/年
合わせて178万円/年≒14.8万円/月
※本来は条件を細かく整理する必要がありますが、イメージをつかんでいただくことを目的としているため概算金額となっています。
また、加給年金を考慮していません。条件に当てはまる方は老齢厚生年金②の加給年金が加算されます。
どうでしょうか…?これはあくまで一例に過ぎません。
ご自身の場合、いくらくらい受給できるのか気になりませんか?
自分自身の受取額は?
自宅に届く「ねんきん定期便」はみなさんご覧になったことありますか?
こちらで現在までの年金記録等を確認できます^^
また、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」ではこれまでの年金記録や受給年金の見込み額をより詳細に確認することができます。
利用登録が必要ですが、年金番号が分かれば他は一般的な個人情報を入力すれば必要なIDが発行されるという流れのため難しい作業はありません。
是非一度試してみてください^^
まとめ
今回は老齢年金について取り上げました。
ライフプランを立てる上で、老齢年金について知っておくことは大変重要です。
なんとなく悪いイメージはあるけど中身がよくわかっていない方も多いと思います。
老後の話でいえば「老後資金2000万円問題」等の話題も同様ですが、ただ漠然とした不安に煽られているだけでは何の解決にもなりません。
内容を正しく理解し、事前に備えることが大切です。
自分自身のライフプランを考える良い機会と捉えていきましょうっ!
・と言っても分からないことが多くて不安…
・調べてもイマイチ分からない…どうすればいいんだろう…
・自分の現状を整理できていない…etc
考え始めると色んな悩みが出てくると思います。
そんなときはいつでもご相談下さい。
今、そして将来を見据えて一緒に考えていきましょう☆