老齢年金 ~繰り上げ・繰り下げ受給~

みなさんこんにちは!
今回のブログは前回に引き続き「老齢年金」についてお話ししたいと思います。
引き続き「年金」がテーマとなります。ますは知ることから始めていきましょう^^
前回のブログで「老齢年金は原則として65歳から受け取ることができる」とご説明しましたが…
実はこの受け取り開始のタイミング、任意で変更することが可能です。
目次
年金受給開始のタイミング
年金の受け取り開始時期を前後させることで、受け取り金額にも変更が生じます。
【繰り上げ受給】65歳よりも早く受け取りたい場合
60歳から65歳になるまでの間で受け取りを開始できます。
繰り上げた月数×0.5%が減額
【 繰り下げ受給】65歳よりも遅く受け取りたい場合
65歳から70歳になるまでの間で受け取りを開始できます。
繰り下げた月数×0.7%が加算
具体例
具体例な例を見てみましょう。
【本来の受給開始年齢より1年半(18カ月)遅らせて、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給開始する場合】
※本来の年齢で受給開始した場合の年金額を14.8万円/月とする
繰り下げによる加算:0.7%×18カ月=12.6%
総 受 給 額 :14.8万円×(1+12.6%) ≒ 16.66万円/月 1.86万円/月のプラス
なお、この条件は一生涯続きます。
よって繰り上げ受給を選択した場合は減額された金額を一生受け取り続けることになります。65歳到達時に満額になる等の仕組みはありません。
反対に繰り下げ受給を選択した場合は増額された金額を一生受け取り続けることになります。
例えば、70歳まで繰り下げた場合を計算すると(0.7%×12カ月×5年=)42%が加算されることになります。
注意点
ただし、繰り下げる場合は下記の点についても考慮する必要があります。
(1) 死亡リスクを考慮すると受け取り期間が短くなってしまうため、総額は少なくなってしまう可能性
(2) 年金は収入扱いとなるため、受け取り金額によっては所得税・社会保険料が増額してしまう可能性
(3) 70歳まで年金を受け取らずに生活していける資金が準備できていない可能性
(1)に関しては現段階では分かりませんが、(2)関してはこの制度を予め知っていることで事前にシミュレーションができますし、(3)については事前に資産運用することで備えられるかもしれません。
まとめ
少しでも早いうちからこのような内容を理解しているとより多くの準備期間が確保できます!
準備期間を確保でき将来に備えることができれば、選択の余地が生まれます。
あなたにとってより良い選択ができることに繋がるかもしれません。
グラウベンでは、各種セミナーを実施しています。
実施の際には是非ご参加いただき、少しずつ自身の「知っていること」を増やしていきましょう^^
そして今とこれから先の生活に備え、できることからコツコツ始めていきましょう☆
いつでもご相談承りますっ!!