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あなたは既に運用経験者~年金資金はどうやって運用されているのか~

   

 

皆さんこんにちは!
GWが終わりましたね。
去年の緊急事態宣言に引き続き、今年も自粛を要請されている中でのGWとなりましたが、皆さんはどのように過ごされましたか?

自粛が続きおうち時間が増える今こそ、すきま時間にこのブログを読んでいただき何か一つでも皆さんにとってプラスになればなぁと思っています!!

目次

知らない間に運用を経験してる⁉

さて、今回は3回連続でテーマとした「年金」についてちょっとしたお話しを…。

突然ですが、みなさんは既に「投資」「運用」の経験者であるということはご存じですか?
急に何を言い出したんだ?と思われるかもしれませんが…^^;

ご自身で特定口座を作って株や投資信託を購入していなくても、既に運用の世界に足を踏み入れているのです!
経験してしまっています!
それはどういうことか…?これが「年金」と大きく関わっています。

年金給付の現状と将来に向けた積立金の活用

高齢者と現役世代の割合

このブログで何度もテーマにしてきた年金ですが、年金給付の現状は上記の通りです。

政府広報・内閣府官房作成のパンフレット『明日の安心 社会保障と税の一体改革を考える』によると、
2050年には65歳以上の方ひとりを20~64歳の方が1.2人で支えることになると推定されています。

この数字からしても、かなり厳しそうなのはなんとなく分かりますね。

そんな中でも年金制度が今後も継続できるよう、保険料や各制度は定期的に見直されています。
どんどん厳しくなる将来への備えとして、私たちが納めている保険料(積立金)の一部は、計画的に活用されています。
そう、ここで登場するのが運用です。
だって、いくら厳しいからと言って「よし!お金足りないから、来年から保険料を一気に3倍にしちゃえ~」なんてことはできませんもんね。笑


実は我々が納めた保険料の一部は年金積立金管理運用独立法人(以下GPIF)により運用されています。
冒頭でお話しした「皆さんは既に投資・運用の経験者です」というのはこのことを指しています。

GPIF(年金積立金管理運用独立法人)とは?

GPIF資産運用額・構成割合ポートフォリオ

GPIFとは厚生労働省所管の独立行政法人です。前途の通り私たちが納めている年金保険料の管理と運用を行っています。
この運用で生まれた利益(運用益)が現在の年金、そして将来の年金の準備資産として蓄積されています。

運用内容については上図のようにポートフォリオ(何をどれだけ持って運用しているのかの資産の組み合わせ)が掲載されています。
皆さんから預かっている大切な保険料を「年金積立金」として運用する以上、減らすわけにはいきません。政府だって必死です。

GPIFの運用実績

GPIFの運用実績

こちらは現在発表されているGPIFの運用実績です。
2001年から始まり、2020年度第3四半期までで+3.37%(年率)の実績を残しています。
普段皆さんがお金を預けている普通預金の円預金金利がだいたい0.001%なので約3370倍ですね。
2020年度第3四半期に限れば、+6.29%(年率)なのでおおよそ6290倍です!!
金額面でいうと、開始からの累積収益額は85.3兆円! 国も運用頑張ってますね~。

このように意外と身近なところで投資が行われており、私たちの年金制度の一部は運用によって支えられていることが分かります。

まとめ

今後更に現役世代へ大きな負担がかかると言われている年金制度ですが、今後も継続させていくことを目的として、我々の納めている保険料の一部は運用されています。

【運用】や【投資】という言葉を聞くと「そんなのやったことないし無理無理っ!」など敬遠される方がいらっしゃいます。
しかしお話しした通り、皆さんの多くはGPIFによる運用の経験者です。
そう考えると「いやいやいや~^^;」と敬遠するほどハードルが高くはないのかもしれません。

今は「NISA」や「iDeCo」という比較的始めやすい投資が国の政策として行われています。
これらの制度については今後別の記事で触れていきたいと思っていますが、皆さんに少しでも【運用】という言葉を身近に感じ興味を持っていただければと思いGPIFについて取り上げてみました。

知ることはとっても大切です^^
まずは知るところから始め、そこから行動に移すのか、移すのであればどのような行動をとるのかを考えていきましょう☆

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