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番外編:お金が腐る!?

    

こんばんは、グラウベンです。

もう7月に入りましたね。2021年も半分が過ぎてしまい、このままだと気が付いたら年末ですかね?

毎日毎日時の流れるスピードに驚いています。

これだけスピードが速くて毎日に忙殺されるからこそ私たちは「旬」に惹かれるのかな?とふと思いました。笑

それは私の場合「旬」なものに触れあうことで「またこの季節がやってきたのか」と実感し、過去を振り返ることができるからです。

「あの時、こんなことしたなぁ」とか「あれからもう1年経ったのか~」など、その時しか味わえないものや経験だからこそ昔を振り返るいい引き金になるのが「旬のもの」だったります。皆さんはどうでしょうか?

今日はいつもと異なり、国の制度や資産運用などの堅苦しいお話しではありませんので、気軽に気分転換として読んでみて下さい。

目次

コロナ特別定額給付金の使い道

さて、前回のブログでは日本人個人が保有する金融資産残高の合計が1948兆円に達し、中でも現金・預金がその半分以上を占めているというお話をさせていただきました。

個人的には「みんな結構お金を貯めこんでいるんだなぁ!」と驚いた一方で「もう少し積極的にお金使わないと経済が回らないんじゃないか!?」と心配になりました。

実際にそのような事態が直近で発生しました。

それがコロナ特別定額給付金です。ちょうど一年程前、政府が国⺠全員に1⼈当たり10万円を一律支給しましたね。
みなさんはこの10万円を何に使いましたか?

auじぶん銀行のアンケート調査によると、給付金の使い道に関しては「貯蓄」(≒43%)が最も多い結果となりました。
次いで「食費」(≒35%)、「日用品」(≒30%)など生活必需品の購入に使う人が多かったようです。
国民の多くはお金を積極的に使っておらず、政府の思惑とは異なる結果となりました。

GoToトラベル「地域共通クーポン」


コロナショックの煽りを大きく受けた観光業界を救済すべく、国内旅行を対象としたGoToトラベルという名の政策も実施されました。
これは旅費が値引かれる上に旅行先の県とその隣接した県で使用可能な金券が受け取れることで、旅行者は実質上半額の負担で旅行できるというものでした。

このGoToトラベルで配布された金券(クーポン)は、多くのお店で使用が可能であり使用期間は旅行期間中に限られたものとなっていました。

みなさん、自分がGoToで旅行した場合、この金券ってせっかくだし使い切りませんか?

期限が過ぎたらただの紙切れになってしまうんですもん。。。私なら絶対に使い切ります。

GoToトラベルで配布されたクーポンはその地域の経済活動に寄与したのではないでしょうか。

お金が腐ってしまうとしたら?


ここから分かるのはお金に使用期限があったら、消費活動は活発化するということです。

この一連の出来事をまとめている今、昨年末に鑑賞した「えんとつ町のプペル」という映画を思い出しました。

この映画で舞台となる町では時間の経過とともに腐る通貨「L」が使用されています。

暴動が頻繁に起こる荒れた国を豊かにしようと、ある人物が腐る通貨「L」を発案します。
「L」は持っていても時間が経てば無価値になるため人々はお金を使うようになることから、経済が豊かになり国が栄え平和が訪れたという町の歴史が作中で描かれています。

確かにお金が腐って使えなくなってしまう構造だったら、何が何でもその期限までに使いますよね。
GoToトラベルのクーポンと一緒です。

実在する!腐る通貨!?


実はこの腐る通貨、実在しています!っといっても本当にお金が腐るわけではありません。

ドイツのキームガウアー(Chiemgauer)という地域通貨です。

キームガウアーの最大の特徴は、使わなければその価値が一定割合で下がっていく点です。
3ヶ月ごとに紙幣価値の2%が失われるため、最初の90日間は価値が変わらず、それ以降は3ヶ月毎に、マイナス分を補うスタンプを購入しなければその紙幣が使えない仕組みになっています。

この仕組みにより利用者はなるべく早くお金を使おうとします。その結果として、キームガウアーの通貨回転率はユーロの約3倍、日本円の約10倍となっているそうです。

先週のインフレでもお金の価値が下がるという話をしましたが、それよりも短い3カ月というスパンで価値が下がると確定していたら皆さんならどうしますか?

   

まとめ


今回この内容をブログのテーマにしたのは、「貯める」と「増やす」の一方で「使う」に対する意識も非常に大切だと皆さんに伝えたかったからです。経済的な面からというのももちろんですが、それ以上に自分の人生を豊かにするのに大きく関わってくるからです。

お金が腐るという発想って個人的には凄く面白いなぁと思っています。

私はこのストーリーを観て「お金が腐る」という仕組みは逆に「お金を使う旬がある」というメッセージを感じました。

職業柄、お金を「貯める」ことや「増やす」ことの話をすることが多く、これらはもちろん重要なことですし私自身も実践しています。

一方でそちらに意識を向けすぎると「使うこと=悪」のような感覚を持ってしまうときがあります。

しかし、今しかできないこと「旬」なことにしっかりとお金をかけて「経験」を重ねることはその何倍もの価値となって自分自身に返ってくるのではないでしょうか。これはきっとお金に換算できない大きな財産となります。
そう考えると、この投資価値ってめちゃくちゃ結構高いですよね!!

自分にとっての「お金を使う旬」は何かを考え「貯める力」と「増やす力」に併せて「使う力」も養っていきましょう!!

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